🧮 計算・生活

暑さ指数(WBGT)・不快指数計算

気温と相対湿度から、蒸し暑さ・体感・熱中症リスクに関する5つの指標を一括計算します。推定WBGTは日射のない屋内・日陰の目安です。

例(クリックで試す)
推定WBGTによる目安
推定WBGT屋内・日陰の簡易値/低めに出ます
体感温度NWS Heat Index
不快指数
湿球温度Stull式による推定
露点温度結露・空気中の水分の目安

推定WBGTは真のWBGTより低めに出る傾向があり、区分がひとつ下に表示されることがあります(境界付近では表示よりひとつ上の区分として行動してください)。推定値は診断や安全保証ではありません。体調不良時は数値にかかわらず涼しい場所へ移動し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

気温と湿度を入れて5指標を読む手順

気温(−20〜50℃)と相対湿度(5〜99%)を入力します。各値と、推定WBGTに基づく環境省の日常生活向け区分が自動更新されます。同じ気温でも湿度が上がると汗が蒸発しにくくなり、Heat Index、湿球温度、推定WBGTが上がります。範囲外の値や空欄のときは「気温は−20〜50℃、湿度は5〜99%で入力してください。」と表示され、数値欄はいったん空になります。

表示する指標

  • 不快指数(DI):気温と湿度から蒸し暑さを表す日本で一般的な目安です。快・不快には個人差があり、熱中症の判定には使いません。
  • 体感温度(Heat Index):米国国立気象局(NWS)のRothfusz回帰式と補正式を使用します。日陰・弱風を前提とする暑熱時の体感温度で、直射日光では値以上に暑く感じることがあります。
  • 湿球温度:蒸発による冷却を含む温度です。Stull(2011)の近似式を使い、標準気圧、−20〜50℃・湿度5〜99%の範囲を対象にします。
  • 推定WBGT:日射・輻射熱がなく黒球温度が気温と同じと仮定し、0.7×湿球温度+0.3×気温で算出します。正式な屋外WBGTではありません。
  • 露点温度:空気を冷やしたときに結露し始める温度の目安です。Magnus近似式で算出します。

推定WBGTの読み方

推定WBGT区分日常生活の目安
25℃未満注意強い活動では熱中症に注意
25〜28℃未満警戒運動や激しい作業では定期的に休息
28〜31℃未満厳重警戒外出時は炎天下を避け、室温上昇に注意
31℃以上危険外出を避け、涼しい室内へ移動

湿度が変わると推定WBGTはどれだけ動くか

気温だけを見ていると危険を読み違えます。下の表はこのツールと同じ式で計算した推定WBGT(括弧内は表示される区分)で、気温28℃でも湿度70%で「警戒」に入り、気温32℃なら湿度70%で「厳重警戒」、湿度90%では「危険」に達することが分かります。気温を3℃下げるより湿度を20ポイント下げるほうが効く場面もあります。

気温湿度40%50%60%70%80%90%
25℃19.0(注意)20.1(注意)21.2(注意)22.2(注意)23.1(注意)24.1(注意)
28℃21.6(注意)22.8(注意)23.9(注意)25.0(警戒)26.0(警戒)27.1(警戒)
30℃23.3(注意)24.6(注意)25.8(警戒)26.9(警戒)28.0(警戒)29.0(厳重警戒)
32℃25.1(警戒)26.4(警戒)27.7(警戒)28.8(厳重警戒)29.9(厳重警戒)31.0(危険)
35℃27.7(警戒)29.1(厳重警戒)30.4(厳重警戒)31.7(危険)32.9(危険)34.0(危険)
38℃30.3(厳重警戒)31.8(危険)33.2(危険)34.5(危険)35.8(危険)36.9(危険)

この表の値も真のWBGTより低めです(理由は下の「式の出典と限界」を参照)。日射のある屋外ではさらに高くなります。表示が「警戒」でも実際には「厳重警戒」に相当し得るため、ひとつ上の区分として扱ってください。

不快指数のラベルの内訳

不快指数の数値の下に出るラベルは、次の区切りで切り替わります。あくまで蒸し暑さの感じ方の目安で、熱中症リスクの判定には使えません。

不快指数表示
55未満寒い
55〜60未満肌寒い
60〜70未満快適
70〜75未満不快感は少ない
75〜80未満半数程度が不快
80〜85未満多くの人が不快
85以上非常に不快

目安として、気温25℃・湿度50%では71.8(不快感は少ない)、30℃・湿度70%では81.4(多くの人が不快)、35℃・湿度60%では86.9(非常に不快)になります。快・不快の感じ方には個人差があり、風や服装でも変わります。

露点温度と湿球温度の読み方

露点温度は空気に含まれる水分量そのものを表します。相対湿度は気温によって同じ水分量でも数字が変わってしまうため、「どれだけ蒸すか」を比べるには露点のほうが分かりやすい指標です。おおまかには、露点20℃を超えると蒸し暑さを感じ、24℃を超えるとかなり不快に感じる人が多くなります。冷房で室温を下げても露点が高いままなら蒸し暑さは残るので、そのときは除湿の効いた運転に切り替えるほうが体感が改善します。窓や配管の表面温度が露点を下回ると結露するため、結露対策の判断にも使えます。

湿球温度は「汗の蒸発で下げられる限界の温度」に近い量です。この値が体温に近づくほど、汗をかいても体温を下げられなくなります。湿球温度35℃が理論上の生存限界としてしばしば引用されますが、近年の実験研究では若く健康な成人でも30℃台前半で体温調節が追いつかなくなり始めると報告されており、実際の危険域は35℃よりかなり低いと考えるべきです。高齢者や持病のある方、乳幼児ではさらに低い値から影響が出ます。表示された数値が「まだ35℃ではない」ことを安全の根拠にしないでください。

式の出典と限界

WBGTの定義と区分は環境省 熱中症予防情報サイト、Heat Indexは米国NWSの計算式、湿球温度はStull, R. (2011), Wet-Bulb Temperature from Relative Humidity and Air Temperatureを参照しています(出典最終確認:2026年7月23日)。

WBGTは本来、湿球温度・黒球温度・乾球温度から求めます。屋外の日射、照り返し、風、熱源、服装、活動量、年齢、体調はこの簡易計算に入りません。重要な判断では、環境省の現在地の発表値やJIS適合測定器を使用してください。

また、WBGTの定義に使う湿球温度は「自然湿球温度」(風を当てずに測る値)ですが、本ツールが用いるStull(2011)の式は通風式(乾湿計)の湿球温度を返します。自然湿球温度は常にそれ以上になるため、この推定WBGTは真のWBGTより一貫して低めに出ます。つまり誤差は安全側ではなく危険側に働き、区分がひとつ下に表示されることがあります(例:気温35℃・湿度60%では本ツールは30.4℃「厳重警戒」と表示しますが、実際は「危険」に相当し得ます)。区分の境界(25/28/31℃)付近では、表示よりひとつ上の区分とみなして行動してください。

よくある質問

推定WBGTは環境省の発表値や測定器と同じですか?
いいえ。本ツールは日射・輻射熱のない屋内・日陰で黒球温度が気温と同じと仮定し、推定湿球温度から求める簡易値です。屋外、直射日光、照り返し、熱源の近くでは実際のWBGTが高くなり得るため、環境省の発表値やJIS適合の測定器を優先してください。
推定WBGTが低めに出ると聞きました。どちら側にずれるのですか?
WBGTの定義に使う湿球温度は、風を当てずに測る自然湿球温度です。本ツールが使うStull(2011)の式は通風式(乾湿計)の湿球温度を返し、自然湿球温度は常にそれ以上になります。そのため 0.7×湿球温度+0.3×気温 の結果は真のWBGTより一貫して低めに出て、区分がひとつ下(例: 危険ではなく厳重警戒)に表示されることがあります。誤差は安全側ではなく危険側に働くため、境界(25/28/31℃)付近では表示よりひとつ上の区分として行動し、環境省の発表値やJIS適合測定器を優先してください。
Heat Indexの体感温度は何を表しますか?
米国国立気象局(NWS)の式で気温と湿度から求める、日陰で風が弱いときの暑く感じる温度です。直射日光ではさらに高く感じることがあり、低温時の風冷えは扱いません。
不快指数とWBGTの違いは何ですか?
不快指数は蒸し暑さを感じる目安で、熱中症リスクの判定値ではありません。WBGTは湿度、気温、日射・輻射熱を考慮する暑熱環境の指標です。本ツールのWBGTは温湿度だけによる簡易推定なので、用途と限界を分けて確認してください。
入力データはサーバーに送信されますか?
いいえ。計算はすべてブラウザ内で行われ、入力した気温・湿度は外部に送信・保存されません。
不快指数のラベルはどの値で切り替わりますか?
55未満が寒い、55〜60未満が肌寒い、60〜70未満が快適、70〜75未満が不快感は少ない、75〜80未満が半数程度が不快、80〜85未満が多くの人が不快、85以上が非常に不快です。感じ方には個人差があり、風や服装でも変わります。熱中症リスクの判定には使えません。
露点温度は何に使えますか?
空気に含まれる水分量の目安です。相対湿度は気温で数字が変わるため、蒸し暑さを比べるには露点のほうが分かりやすくなります。おおまかには20℃を超えると蒸し暑く、24℃を超えるとかなり不快に感じる人が多くなります。窓や配管の表面温度が露点を下回ると結露するので、結露対策の判断にも使えます。